知的生産ブログ


 
 

(我々|私は、) 分母を無視しがちだ。前提を無視しがちだ。

あるいは、前提が存在していることを無視しがちだ。

前提のひとつに、その問題に着目した(アジェンダ(議題)として設定した)ことがある。

ダニエル・ブアスティン=著, 鈴木 主税, 野中 邦子=訳 : 本はいつごろから作られたか
(集英社文庫, 1991)
p.253.

 伝説によると、アレクサンドリアを征服したムスリムのアムル・ブン・アルアース(六六三年没)は、六四二年にアレクサンドリアに入城したとき、カリフのウマル一世(五八一頃‐六四四年)に、アレクサンドリア図書館の蔵書をどう処分したらよいかをたずねた。すると、このカリフは答えた。
「本の内容が神の書と一致するものなら、必要ではないし、一致しないなら望ましくない。したがって、すべて廃棄せよ」


カリフが設定した前提は、神の書とアレクサンドリア図書館の蔵書を、完全に同列に見なしたことである。
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