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文章の本文について書き方を書いた文章は数多ある。しかし、導入部について書き方を書いた文章はほとんどない。

今回、導入部の書き方を解説した文章を見つけたので、まとめた。


● 導入部に書くべきことは何か


照屋 華子 : ロジカル・ライティング 論理的に考え、伝えるための3つの鍵を身につける, 一流の思考力 (Think! 別冊 No.1), 2008/10, pp.90-99.
p.96.

>答え以外の、テーマ、期待する反応、伝え手、受け手は、「何について何のために誰が誰に向けて」伝えるのか、というコミュニケーションの設定である。導入部とは、説明の冒頭で相手にコミュニケーションの設定を十分納得してもらい、答え(本論)の論理へと導き、期待する反応を引き出す、という役割を担うものだ。相手にコミュニケーションの土俵に上がってもらうためになくてはならないものが導入部だ。


上記文章が挙げる導入部に書くべきことを、私なりに解釈して列記する。

1. テーマ

読み手に「ああ、例の件だな」と想起させる。

2. 期待する反応

露骨には、本論の主張を採った場合のメリットを述べる。

控えめには、本論を何に活かして欲しいのかについて述べる (例: 「○○について議論する際の参考資料として、ご一読願います」)。

3. 伝え手

なぜ自分が情報の発信者なのか、について述べる。

4. 受け手

なぜあなたに読んでもらいたいのか、について述べる。

5. 本論の読む前に、予め読み手が把握すべきこと

本論の位置づけを述べる(たたき台なのか、最終案なのか、等)。

本論の情報源を述べる(例: 「内容は、○○へのヒアリングに基づくものです」)。


● 典型的な導入部に「書くべきこと」はどのように入れられているか


○ 学術論文の緒言

学術論文の緒言に書かれる
テーマに関する科学の発展の歴史 は、1. テーマ にあたり、
既往論文の問題点の指摘は、「この論文の内容を採択すれば問題点を解決できるメリットがある」という 2. 期待する反応 にあたる。

○ 状況・複雑化・疑問型の導入部

「AはBである。(=S, 状況)
BにはCな問題がある。(=C, 複雑化)
Cな問題について説明する。[=Cな問題の理由は何か?](=Q, 疑問)
」という導入部
について考えると、
全体が 1. テーマ にあたり、
「BにはCな問題がある。Cな問題について説明する。」が、「この文章の内容を採択すれば C という問題点を解決できるメリットがある」という 2. 期待する反応 にあたる。
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関連:
導入は、相手を驚かせないように書くものだ
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1937.html

2010.01.17 17:55 URL | TAKAGI-1(管理) #cAPDhLHE [ 編集 ]












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