知的生産ブログ


 
 

内容を、一見しただけでは意味不明な言葉にまとめるという説明手法を「海大魚メソッド」(うみたいぎょメソッド かいたいぎょメソッド)と名付ける。そして、その使用者として海部 美知 女史をあげる。

「海大魚メソッド」とは


「海大魚メソッド」とは、ある内容を、一見しただけでは意味不明な言葉にまとめるという説明手法である。対象とする内容を魅力的にする効用がある。

「海大魚」とは


中国の「戦国策」斉策・斉一「靖郭君將城薛」にある言葉である。

「靖郭君將城薛」は、田嬰(:人名)が、斉国の宰相への諫言に際して「海大魚」の3言だけを発することにより、宰相の気を引き、最終的に諫言を成功させた話である。

海大魚 戦国策 漢文 I think; therefore I am!
海・大・魚
戰國策 : 齊策 : 齊一 : 靖郭君將城薛 - 中國哲學書電子化計劃

類似の手法との相違点


類似の手法


プレゼンテーションにおける「後出し手法」・「もんたメソッド」――プレゼンテーションにおいて、大事なところを空欄にする、あるいは貼紙で隠しておく。そして、徐々に明らかにしていく。そのような手法。

もんたメソッドとは - はてなキーワード
「もんたメソッド」は○○なプレゼン手法だ (説明ムービーなど) - bricklife.weblog.*

類似する点


内容を最初は隠しておくことにより、聞き手の興味を引くという点。

異なる点


「海大魚メソッド」には、「まとめる」「一言にする」という性質があるが、「後出し手法」・「もんたメソッド」には「まとめる」「一言にする」という性質がない点。

「海大魚メソッド」では、内容の説明の後に、話し手が最初に発した、最初は聞き手にとって意味不明だった言葉が、内容をまとめた言葉として機能する。

「海大魚メソッド」をプレゼンテーションに当てはめれば、スライドタイトルだけを示して、最初は内容を隠しておき、その後に内容を聞き手に見せて説明し、最後にスライドタイトルをもう一度 聞き手にアピールするような手法になる。

「海大魚メソッド」の例


特に、海部 美知 女史が使用されていると、私は考える。

女史の「パラダイス鎖国」、「孤高のマイノリティ」、「はてしなき生産性向上戦略2.0」などという言葉は、「海大魚」に相当する。

海部 美知 : パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書, 2008) pp.189-190.

梅田 望夫 氏による解説より:

>確かに考えてみれば、「パラダイス鎖国」という言葉自身が素晴らしいコピーになっている。しかしそれだけでなく、「孤高のマイノリティ」、「はてしなき生産性向上戦略2・0」、「内なる黒船」、「厳しいぬるま湯」、「プチ変人」、「軽やかなグローバル化」といった本書を彩る言葉の数々には、「えっ、なにそれ」と身を乗り出したくなるような力がある。

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とりあえず、対照表または分布図に記すべきだ。

2つのものを比較して、それを他人または自分自身に対して説明するとき、文章では意志疎通に齟齬が生じやすい。

どんな時でも、対照表または分布図に記すことを考えるべきだ。

なぜなら、すべての意思決定において、対案との比較が望まれるからだ。
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Dragon Naturally Speaking (ドラゴンスピーチ) 2005 Select USB

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手作り。読みたい書類を、冷蔵庫に貼り付けて、ちょうどいい高さに固定することができる。
TS330487.jpg

TS330488.jpg

ただの磁石付きクリップでは、なぜダメかというと、「ちょうどいい高さ」が、冷凍庫部分と冷蔵庫部分の境目にかかってしまうからである。だから、この器具によって、冷蔵庫部分を事実上、上にのばしている。そうしなければ、冷蔵庫の扉を空けるたびに、貼り付けている書類を外さなければならない (この器具を使う場合、冷凍庫の扉を開けることができなくなる。しかし、冷凍庫の扉を開ける頻度は、冷蔵庫のそれよりも低い)。
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