知的生産ブログ


 
 

伝わる文章は、

1. 辺境を開拓する者に後方連絡線を与え、

2. 普通において生まれる者に前方連絡線を与え、

3. 人類に進歩の道を開く。

1. 辺境を開拓する者に後方連絡線を与える


辺境を開拓者は孤独である。そして、時に、孤独が判断を誤らせる場合がある。それを防ぐ手立てを自ら高じる必要がある。

戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎 : 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫, 1991) p.210.

> では一体なぜ栗田長官はこの最終的な反転を決意したのであろうか。それは次のような判断によるものであった。

(1) 基地航空隊の協力が得られず、また通信不達のため小沢艦隊の牽制効果も明らかでなく、自分たちだけが孤立して戦っている。


2. 普通において生まれる者に前方連絡線を与える


「学習の高速道路」論に関連する。

なお、「普通」という言葉は、辺境に対する語として用いた。中央と書くと辺境よりも勝っている感がある。平凡と書くとポテンシャルがなさそうな気がするから。普通には、その後に変容して普通でなくなるという期待が感じられる。

上遠野 浩平 : ブギーポップは笑わない (電撃文庫, 2008) p.112

>普通というのは、そのまま放っておいたらずーっとそのままだということだ。だからそれが嫌なら、どこかで普通でなくならなければならない。


3. 人類に進歩の道を開く


人間が一生かけても、その分野の先端にたどり着けないならば、その分野をそれ以上に発展させることはできない。低いコストで伝わるようにすれば、若い頭脳によって活力をもって学問を発展させることができる。
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私は、知的生産物の目的は、つぎの2つであると考える。
  • 1. 現代人を駆動させること。
  • 2. 未来人が無駄を取り除けるようにすること。
そして、これらが私がしたいことに適合している、と考えている。

1. 現代人を駆動させること


1.1 「現代人を駆動させる」とは何か


「駆動させる」とは、人間の必要最小限の労働を超える労働をさせることである。

人間は文章という知的生産物を、大脳の中に反響させることによって、その持ちうる資源のベクトルを一方向に指向させ、必要最小限を超える労働をする。

1.2 なぜ私はそのような目的の物を生みだしたいのか


(私も含めて)社会に属する人間は駆動しなければならないからである。

理由:
歯車論において、私は、個人を歯車とみなし、社会を歯車装置とみなした。

歯車装置にはロスがある。駆動しなければ、回転力は次第に失われ、最後には停止してしまう。

故に、社会を停止させないためには、駆動させなければならない。

2. 未来人が無駄を取り除けるようにすること


2.1 「未来人が無駄を取り除けるようにする」とは何か


具体的にどのようにして無駄を取り除くのかを2つあげる。

 (1) 失敗を防げるようにする

技術者の書き物を参照のこと。

 (2) 精度の高い仮説をたてられるようにする

野口 吉昭 : コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書, 2008) p.78 には、仮説をたてるために収集すべき情報は「二次的情報」である、という旨の記述がある。「二次的情報」とは、書籍・新聞記事・雑誌記事・学術論文・統計資料などの文章を指す(対して、「一次的情報」が、現場の生の声にあたる)。

つまり、知的生産物の代表的形式である文章には、他者が仮説をたてるのを助ける効用がある。

2.2 なぜ私はそのような目的の物を生みだしたいのか


後につづく者たちが、我々よりも苦しまない世の中にしたいからである。
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プレゼン中に手を組まないようにするには、手を腰から下に下げなければよい。
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ホワイトボードを買った。大きさは、300 mm ×450 mm 。

ホワイトボード PWB-34


実は、ホワイトボードはすでに一つ持っている。大きさは 450 mm ×600 mm 。今回買ったものの2倍の大きさである。

既存のホワイトボードは、デジタル複合機の天板の上に載せられている。机と同じ高さであるため、机の延長として書類置き場になってしまい、本来の使用ができなくなっている。

今回の購入は、この状況を打破する措置である。
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「思考の昇降運動」*1 の「昇」による効用は2つに分けられる。

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凹みのついた厚板がある。

この厚板に荷重をかけると、凹みの隅に高い応力が発生する。

このとき、隅の丸み(R)を大きくすれば応力を低減できる。

しかし、このときに、凹みの大きさを小さくするという解決策を思いつけるだろうか。

設計の階層を考えると、

 凹みの寸法
 ┗隅の丸みの寸法

である。

つまり、「凹みの大きさを小さくするという解決策」は、上の階層に上れて、はじめて思いつくのだ。
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私は、以下のようにすべきだと考える。

章立て


部: I., II., III., …… 装飾: とにかく目立つものを。
章: 1., 2., 3., …… 装飾: フォント上げ+(二重アンダーライン or 太字)
節: 1.1 , 1.2 , 1.3 , …… 装飾: アンダーライン
小節: (1) , (2) , (3), …… 装飾: なし

注意:
バーバラ・ミント=著, 山 康史=訳 : 新版 考える技術、書く技術 (ダイヤモンド社, 1999) p.247.

> いかなる数字インデックスを用いようが、それらは考えの区分けを文章上にはっきりと反映していなければなりません。したがって、メッセージの性格を持たない導入部、結び、あるいは、つなぎの記述などに数字インデックスを用いることはありません。


記号リスト


(■ :特別な場合)

 ○
  ・
   -

数字リスト


1.
(1)
a.
  ・
    -

注意:
梅森 浩一=語り, 平出 浩=取材・文 : 総力特集 読まれる文書vs.捨てられる文書, 読むメリットを感じさせるひと言を添えよう. THE21, 285, pp.20-22 (2008-08).
p.21.

>いたずらに番号を振らない

優先順位が同じであるなら、①②などと、番号をつけない。

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2台目の卓上灯を買いました。

これで、いままでやや暗かった机の右半分を明るくすることができるようになりました。

また、部屋の天井灯を点けなくても机で完全な作業ができるようになりました。
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ある日の設計部門にて。A上司 と B平社員 との会話。

A「Bくん、ここの凹み何?」

B「いや、これは、○○のためのもので。(これこれしかじか)の理由でついているんです。(えっへん!) 」

A「でも、こっちにつけてもいいよね。そうしたら、××の問題もないし」

B「 (ひょえっ!?) 」

Bくんは、因果関係のヒューリスティクスによって、因果関係に支持された「凹みの存在」に満足しきり、凹みの場所が最適であるか考えていなかったのでした。
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「発想する」に関する投稿は、以前、こちらのブログに投稿していました。

無窮 i ラボ Blog 発想する
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梅棹 忠夫 : 知的生産の技術 (岩波新書, 1969) p.170.

> ものごとは、記憶せずに記録する。... これは、科学者とはかぎらず、知的生産にたずさわるものの、基本的な心得であろう。

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